中2いじめ自殺 学校対応で新たな被害 同級生が不登校になり転校

中2いじめ自殺 学校対応で新たな被害 同級生が不登校になり転校
毎日新聞 2021/2/9(火) 10:00配信

 2016年9月、兵庫県加古川市でいじめを原因に自殺した中学2年の女子生徒(当時14歳)には、親しく寄り添い、加害生徒にいじめをやめるよう促した同級生がいた。「守れなかった自分は役立たずや」。友の死に責任を感じ、自らも心に大きな傷を負った。そんな同級生に対して学校は、市教委の第三者委員会の調査内容を聞き出そうとし、被害生徒の両親との会話内容を問いただした。同級生は学校に通えなくなり、転校した。

 第三者委の報告書は被害生徒の自殺について「学校が対応していれば無力感から脱することができ、自死行為をせずに済んだと考えるのが合理的」と総括していた。だが、毎日新聞の取材により、被害生徒の死後も、学校側の対応が新たな被害を生んだことが明らかになった。

 同級生に問いただした教諭は取材に対してコメントを避け、市教委は「プライバシーの観点からお答えできない」としている。同級生の母はこう訴える。「被害生徒が亡くなったことや娘にきちんと向き合ってほしかった」【藤顕一郎】

 ◇いのちの電話相談

 0570-783-556=ナビダイヤル 午前10時から午後10時まで

 ◇自殺予防「いのちの電話」

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